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TROPICAL FRUIT FIELD GUIDE
イチジクの品種 / Royal Vineyard
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CULTIVAR PROFILE
ロイヤルビンヤード(Royal Vineyard) は,イギリスで19世紀から知られているイチジク(Ficus carica L.)の古い品種である. 果皮は黄緑色から赤褐色,ブロンズ色へ変化し,果肉は淡い赤色を呈する.完熟すると甘味が強くなり,果肉が柔らかく,濃厚でありながらしつこさの少ない食味を楽しめることが特徴である. また,果実は一般に50〜80g程度の中果であり,日本の主力品種である桝井ドーフィンよりも小ぶりである. 日本国内では,鉢植えでも栽培できる家庭果樹として流通している. ただし,本品種は受粉特性や夏果・秋果の結実性について,国内外で説明が異なる点に注意が必要である. 特に海外の古典的な品種研究では,秋果の成熟に受粉を必要とするサンペドロ型に分類されている. イチジク研究者Ira J. Conditが1955年に発表した『Fig Varieties: A Monograph』によると,1871年にイギリスの園芸家Barronによって紹介された記録がある. 品種名は,ロンドンのハマースミスに存在したJ. and C. Leeの育苗施設「Royal Vineyard」に由来する.この施設で品種名の不明なイチジクが見つかり,施設名にちなんで命名されたとされる. また,古典的文献では「Drap d'Or(ドラップ・ドール)」という名称と同一の品種として扱われている.ただし,Conditはこの名称と品種の同一性について疑問も示しており,すべての流通系統が完全に同じ遺伝子型であると断定することはできない. 果実は洋梨形から長卵形で,成熟すると黄緑色の果皮に赤褐色が現れる.内部には淡赤色の果肉が広がり,熟すと柔らかな食感となる