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TROPICAL FRUIT FIELD GUIDE
マンゴーの品種 / Taichung No. 1
CULTIVAR PROFILE
臺中1號,この品種は,台湾で有名な「金煌(キンコウ)」マンゴーの実生から選抜されたものであり,約15年間の育種を経て,2014年に品種権を取得した.最大の特徴は,平均果重約600g,糖度19〜21度前後,繊維の少ない果肉,そして晩生であることだ.さらに,緑熟果の状態で収穫して追熟できるため,輸送や販売面でも優れているとされる.育成機関は,臺中区農業改良場・国立中興大学. 果肉は黄色で,繊維が少なく,緻密でややしっかりした肉質を持つ.可溶性固形物含量は19〜21°Brix程度で,育成試験では21.6°Brixという値も報告されている.さらに果肉歩合が約87%と高く,食べられる部分が多いことも魅力だ.風味には軽い芳香があり,台湾の育成機関は高糖度で果肉品質に優れた品種として紹介している 2020年に公開された研究「芒果細菌性黑斑病於‘台中1號’及‘愛文’芒果品種上之病害發生調查」では,台中1号とアーウィンの細菌性黒斑病に対する感受性が比較された.その結果,両品種とも細菌性黒斑病への抵抗性を示さず,調査した園地では台中1号の方がアーウィンより発病が深刻であったと報告されている.また,2025年7月4日に臺中区農業改良場が開催した栽培技術の現地研修では,連続降雨によって果実に真菌性病害による汚斑が発生する問題が取り上げられ,巻き上げ式の雨よけ設備や適期収穫技術が紹介された. つまり,台中1号は果実品質に優れる一方,雨の多い地域では病害対策が重要な品種である.なお,細菌性黒斑病と真菌性病害による汚斑は別の問題であり,区別して対策する必要がある.