台湾の熱帯果樹園を歩く。多品種接ぎ木と果実の食味を動画で紹介
台湾の熱帯果樹園で、種なしパラミツ、白肉品種、パラミツとコパラミツの交雑、多品種接ぎ木、アチャチャイルやマクディールの食味を取材しました。中国語・日本語の正式字幕をもとに見どころを紹介します。

2026年9月22日にYouTubeで公開した「【後半 本日限定】台湾のすごい園地に来た【#台湾17】」では、台湾の熱帯果樹園を歩きながら、珍しい品種と栽培の工夫を紹介しています。今回は中国語・日本語の正式字幕を確認し、約29分の動画から重要な場面を整理しました。
種なしパラミツと白肉品種「珍珠白」
冒頭で紹介されるのは、ほとんど種がないパラミツです。果実は小ぶりで、梨のような感覚で食べられると説明されています。白い果肉を持つ珍珠白も登場します。甘みはある一方、粉を帯びたように白い外観が消費者に好まれず、園主は一部を切って赤肉品種を接いだそうです。
園内には大きなマメイサポテが鈴なりになり、アボカドやホワイトサポテも多数植えられています。根が2本ある樹を見ながら「根接ぎ」の可能性を話す場面や、台湾でも立ち枯れのような症状があることを観察する場面もあります。
パラミツとコパラミツの交雑
動画の大きな見どころが、パラミツとコパラミツのハイブリッドモンチェンです。枝葉の細かな毛はコパラミツの特徴を示す一方、果実はパラミツに似ています。南港蕉は、ほとんど種がないコパラミツとして紹介されます。白肉のパラミツ、交雑種、種なしコパラミツが同じ園地に集まる様子から、台湾の品種の幅広さが伝わります。
コパラミツでは青龍金、盤龍の名も挙がります。昔からある赤肉品種台東紅と、台湾東部の系統小紫蜜も紹介されました。小紫蜜は餅のようにねっとりした食感で、保存しにくく、寒さにも弱いと説明されています。南港蕉も低温に弱く、動画では台中より北で育てるのは難しいと語られています。
一本の木に多品種を接ぐ「カクテルツリー」
園主は一本の木へ複数品種を接ぐ「カクテルツリー」を数多く育てています。アビウには白金や「冬蜜」など4〜5品種があり、アボカドでは黒宝が特においしい品種として紹介されます。黒金剛、黒金環、麻豆2号という名前も登場します。麻豆2号は、台湾農業部の資料ではアボカドの「嘉選2号」の別名として確認できます。ブラックサポテでは、種なしの「正檀香系」と、雄木と雌木を一つの木に接ぐ工夫も確認できます。
アボカドのハスや、タイのマンゴー品種マハチャノックも登場します。別の木では約15果を収穫したことが語られ、その後、ホワイトサポテのマクディールを台に複数品種を接いだ木も紹介されます。
アチャチャイルは完熟すると糖度15〜16度以上
アチャチャイルは、十分に熟していない状態ではレモンのように酸っぱく、果肉に歯ごたえがあります。字幕では、完熟するまで置くと糖度15〜16度以上になると説明されています。収穫時期だけでなく、追熟の見極めが食味を大きく左右する果実です。
赤肉パラミツの強い香りと甘さ
後半では赤肉のパラミツを実食します。香りは強く、パイナップル、バナナ、少しドリアン、さらにコパラミツを思わせる複雑さがあります。食べると強い甘みがあり、刺激的なにおいは感じにくく、「パラミツの最高峰のような味」と表現しています。また、筍山は、おいしく、油分や脂質が多い品種として紹介されます。
マクディールはカスタードプリンのような食味
最後に食べたのが、ホワイトサポテのマクディールです。果肉は鮮やかな黄色で、とてもやわらかく、甘みが強い果実でした。苦みや渋みがなく、カスタードプリンのような印象です。初めて食べたうえで「この品種が栽培される理由が分かった」「おすすめ」と評価しています。
熱帯果樹は、名前だけでなく、樹姿、接ぎ木の仕方、着果、追熟、香り、食感まで一緒に見ることで理解が深まります。動画と熱帯果樹図鑑を行き来しながら、気になった果樹や品種を探してみてください。
参照した資料
・YouTube「【後半 本日限定】台湾のすごい園地に来た【#台湾17】」 ・同動画の中国語・日本語正式字幕(2026年9月18日版) ・台湾農業部農糧署「嘉選二號(麻豆二號)」を含むアボカド品種資料 ・台湾農業部「創造幸福的幸福果―展覧特輯(上)」
関連する図鑑ページ
・パラミツ ・コパラミツ ・珍珠白/筍山 ・台東紅/小紫蜜/南港蕉 ・アビウ ・アチャチャイル ・アボカド/ハス/黒宝 ・麻豆2号(嘉選2号) ・ホワイトサポテ/マクディール ・ブラックサポテ ・/
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