学名Carica papaya科名パパイア科原産地熱帯アメリカ樹形・性質草本性に近い柔らかい幹を持ち,木のように見えても強風や過湿には弱い植物.葉は大きく,株全体が風を受けやすいため,台風や強風のある地域では支柱や防風ネットで守りたい果樹.生育は非常に早く,暖かい時期には短期間で大きくなる.花パパイアには雄株,雌株,両性花株がある.雄株は長い花柄の先に小さな花を多くつけるが,基本的には果実を収穫できない.雌株や両性花株は果実になるふくらみを持つ花を咲かせ,近年流通する苗には一本で結実しやすいタイプも多くある.品種によっては雄花の花粉や人工授粉が結実安定に役立つ場合がある.果実青パパイアと完熟パパイアは基本的に同じ果実で,違いは収穫時期と食べ方.青パパイアは果皮が緑で果肉が硬いうちに収穫し,シャキシャキした野菜として利用する.完熟パパイアは果皮が黄色からオレンジ色に変わり,果肉がやわらかくなってから食べる.品種により果実重,果肉色,香り,糖度,クセの強さが大きく異なる.栽培メモ十分な温度,日当たり,水はけの3つが重要.気温25〜30℃ほどで特によく育ち,植え付けは最低気温が安定して15℃以上になってからが安全.畑では高さ20〜30cmほどの高畝にして排水性を確保し,梅雨や長雨で株元に水がたまらないようにする.生育期は水切れと肥料切れに注意し,果実肥大期はカリを意識.冬越しは最低10℃以上,できれば15℃前後を保てる明るい場所が理想.沖縄適性沖縄では露地栽培で青パパイアも完熟果も狙いやすく,春植えでは秋から冬に果実が太り,冬越しできれば翌年1〜4月ごろに完熟果を収穫できる.秋植えは10〜11月ごろに植え,冬に根を張らせて春から一気に育てる作型も考えられる.一方で,台風,強風,梅雨の過湿,根腐れ,アブラムシ・カイガラムシ・ハダニ・コナジラミ・スリップス,ウイルス病には注意が必要. パパイアは,大きな葉を空へ広げ,幹に果実を鈴なりにつける南国らしい果樹である.青いうちはシャキシャキした野菜「青パパイア」として炒め物,サラダ,漬物,煮物などに使え,熟すと甘く香りのあるフルーツとして楽しめる.春に植えた小さな苗が夏には人の背丈を超え,秋には収穫を迎えるほど生長が早い一方,低温,霜,過湿,根腐れには弱いため,日当たり・水はけ・温度管理が栽培の成否を大きく左右する.
品種紹介で公開される糖度・果実重はけんゆーの単果実測定値であり,栽培条件や熟度で変動するため目安として扱う.青パパイア利用,完熟果利用,鉢栽培,冬越し,病害虫対策を含む実践的な栽培メモ.